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“共感”の言葉で子どものココロに寄り添う

   

子どもには、プラスの言葉のシャワーをたっぷり浴びせ、
感情豊かな心を育てましょう。

子供の心に寄り添う
子どもへの親の話し方はとても大切です。
人の性格には両親からの遺伝による先天的な部分と、後天的に環境によってつくられる部分があります。
小さい時から関(かか)わる大人が、どんなふうに話しかけるかが性格の半分を形づくるとすれば、その影響は大きいと考えたほうがよいでしょう。
では、どんな言葉かけが子どもの心を成長させるのでしょうか。
子どもは、親が自分の心をわかろうとしてくれたと感じるだけで、安心感を抱きます。
寄り添い、共感して理解してくれれば、さらに安心し、信頼を覚え、生きていく”自信”や自らの存在する”価値”を見(みい)出します。
関心を持ってもらえたと思えることが何より大切なのです。
まつわりつく、甘えるという行為は、寂しい気持ちの訴え、自分のほうを向いてほしい信号です。
その信号を受け取って、子どもの心に出向き、少しでも一緒の時間を持てば、子どもの心に生まれた不安は解消します。

“共感する言葉かけ”が人間性を豊かにする

人間は、ワクワクする気持ちや嬉(うれ)しいといったプラスの感情と、怒りや悲しみといったマイナスの感情を感じて生きています。
どれも大切な感情ですが、マイナスの感情は感じないようにしがちです。
しかし、感情の幅は大きいほど、思いやりや共感が働き、他人とつながれる人間になるでしょう。
人間の豊かさは、そのベースを培うことであり、それが親の役割と言えます。子どもの心に寄り添う共感の言葉かけが必要なのです。

子供の心に寄り添う

子どもに寄り添う「話し方」3つのポイント

1)子どもの状況と心を言葉にする

転んだら「だいじょうぶ?」「痛かったね」と寄り添う言葉をかけましょう。
子どもは安心と思いやる言葉かけ、そして”痛い”という言葉を覚えます。
「早く立ちなさい!」は親の都合や思いです。
子どもの状況と心を言葉にすれば、子どもは学びます。
小さければ小さいほどその努力は大事。
泣く子には「泣くんじゃない」ではなく「腹が立ったのね」と共感します。
泣きやまない時はさらにピッタリの言葉を探しましょう。
「~しなさい」「○○はダメ」ばかりでは、きっちりした子には育っても、豊かな心は育ちません。

2)「私はこう思う」と素直に言う

「私が見たところ、あなたはだらしがなく見える」を「あなたはだらしがない」と決めつけていませんか。
“○○について”と具体的な行動に限定することが、子どもを必要以上に傷つけない気遣いです。
決めつけず、「私はこう思う」という言い方を心がけましょう。
また「いつまでグズグズしているのよ」ではなく、「おかあさん急いでいるから、早くしてほしいなあ」と素直に言えればいいですね。
決めつけは攻撃。ちょっとした言葉遣いに気を配り、否定よりはめる言葉を大切にしましょう。

3)感情的に叱らない

感情的にならずに、やってはいけないことをちゃんと教えていきましょう。
トイレトレーニングなどはすぐにできることではありません。
野球選手が何度も素ぶりをするように、訓練には手間隙(てまひま)がかかります。
身についてからまたできなくなっても、簡単に怒らないで、丁寧にサポートしましょう。
今までできたことをしたくなくなったり、できなくなる時期があります
。冒険心や自分らしさへの挑戦の時期と思い、抑え込まず、長い目で成長をみつめましょう。
必要のない厳罰は、子どもの自発性や勇気を失わせます。

出典:『PHPのびのび子育て』2011年7月増刊号〔完全保存版〕子どもが変わる「話し方」」より

平木 典子(ひらき のりこ)

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