自分で考えさせる習慣づけ
子どもに、自分で考えさせるのは難しい。
子どもが何か、問題や非行行動を起こす・規則を破る・約束を守らない時には、何もなかったことにして見過ごすのは良くない事です。
良くないことは伝えないといけない。親・大人は良くないと思うことを知らせるのが大切。
しかし、子どもの間違いや失敗・問題行動を、ただ強く叱るのでは、問い詰めていることに他ならず、子どもの心には何も届かないでしょう。
かえって、子どもを頑なにし、心を閉じさせてしまう事にもなりかねません。
また、子どもが壁にぶつかって挫折した時、ただ励ます言葉を繰り返すだけでは、子どもに考えさせることはできません。
「頑張れ」「大したことない、くよくよするな」と励ましても、子どもは自分の気持ちを判ろうともしない大人に失望して、背を向けてしまうでしょう。
とかく大人は、性急に正しいか間違ってるかだけを、自分の判断基準で決めつけて、それを押し付け、言う通りにすれば問題解決するといった態度を取りがち。
ただ、もっと頑張れと励ますだけになってしまいがちです。
それでは、子どもは何が自分に欠けていて必要なのか、どう対処すればいいのか、自分で見つけることはできない。
自分の問題が何か、どこがまずかったのかという反省、同じことを繰り返さないためには、どうすればいいのかなど、自分の頭で考えて、自分自身を見つめることが大切です。

それらの作業は時間がかかり、大人の目には何も考えてないように見えたり、全く反省していないように見えがち。
そんな時、大人の強い言葉での問い詰めや励ましの言葉を掛けられると、子どもの心は傷つき、自分を守ろうとして心を閉ざしてしまい、反発します。
また、大人は何も判っていないと思い、大人への信頼もなくしてしまうかも。
同じ失敗をして欲しくないという思いがあるなら、叱る気持ちで言うのではなく、子どもを問い詰めるのではなく、
気持ちが伝わるように、穏やかに「どうしたの?」と声掛けてみましょう。
そうすることで、子どもは自分のしたことや失敗を見つめ、考えようとします。
優しく「どうしたの?」と問いかけることで、子どもは心の中の思いを吐き出しやすくなります。
もしかすると、大人が思ってもみなかった別の問題が潜んでいたり、子どもが抱えていた、苦しい胸の内を聞かせてくれたりすることもあります。
この時に重要なことは、絶対に子どもの言葉を否定しないこと。
たとえ、明らかに間違っていても、その場で否定することなく、全部聞いてやること。
穏やかに相槌を打って、子どもの気持ちに寄り添う姿勢でいること。
「うん、うん」と静かに聞いてあげることで、子どもは冷静に問題をとらえ、どこに原因があるか、どう対処したら解決するかなど、自分自身で答えを探っていきます。
余計な判断や意見は、子ども自身の気づきを妨げてしまいます。
「どうしたの?」と問いかけ、静かに話を聞き、自分自身で解決を探るという、子どもの育ちを待つ事は、じれったいし根気が必要であり、それを待つ心の広さが要求されまる。
努力が必要なことだが、「子どもの心の声を聴こう」という深い思いを持って、「どうしたの?」と問いかけてみましょう。
(出典:http://rokoroko.com/)
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